昼近くまで寝てから軽く昼食を摂り、することもないので外出。今日はどちらにしようかと考え、しばらく行ってなかった秋葉原へ。まとまった金はないのでパーツショップをひやかしつつ、今使用しているマシンのメモリが DDR なことを呪う。DDR2 だったら……。メモリだけでも買っとこうかな……。ついでに HHK Pro 2 の店頭価格をチェック。やはり、ほぼ定価。今職場では以前買った初代 Pro を利用しているが、自宅は Lite 2。いい加減 Lite 2 の力の必要なタッチにイライラしているのだが、もう少し我慢することに。まずはアパートの更新費用貯蓄。それからが本番。結局細々としたものだけ買って帰宅。アパート近所の商店街で日用品も忘れずに。
結局、いつもの休日の1パターンに落ちついた。来週はどうしようかしらん。……ま、その日になってから考えよう。
既に発売日に購入してすぐに読んでしまっていたので、これで2度目。書き下ろしが2篇も収録されていて非常にお得。レフラー変換の写像 L である「僕」が語る、盲目の天才数学者レフラーとフランシーヌの恋物語だったかもしれないレフラー空間をめぐる、再帰的な物語である表題作「Boy's Surface」。代替数学の論理が現実世界をも侵食しはじめた世界を描いた「Goldberg Invariant」。滅亡を約束され、世界の全てが狂ったその時を跨いで繰り広げられる、「僕」と「彼女」のラブストーリーと大爆笑なのかもしれないトンデモ世界を描いた「Your Heads Only」。ガーンズバックと名乗った、美少女の姿をした存在と「僕」の対話から始まり、未来方向の特異点分布予想と時間曲率操作という馬鹿理論を発表してしまったが故にややこしいことに巻き込まれてしまう娘の行く末を描いた「Gernsback Intersection」。
……わかってる。前述のざっくりとした粗筋が正解であるという自身が私にはない。まだ本質を全部捉えられたなどとは思いあがっていない。それだけ混沌としていながら、とても馬鹿馬鹿しく、でもしっかり SF してる不思議な作品が集められているというのは確かなのだ。だから読者としては、過剰すぎる装飾的な文体(論理的であるようで、実のところ回りくどい表現が多い)に惑わされず、筆者の思惑に従って笑えばいいのである。
もっかい読もうかな。
IEBlog によると、4月に提供が予定されている IE コンポーネント自動アクティブ化のプレビュー版その2が公開された。正式なパッチではない為一般人(謎)の適用は推奨されない……と思う。所謂 Eolas 問題の解決。よく取り沙汰されるのは Adobe Flash。JavaScript などによる動的な挿入を行わないと云々。嫌な話だ。
そういえば、よく Flash の埋め込みには IE 以外の UA 用に embed
要素を用いた方法が利用されているケースが多かったりするが、そもそも embed
は HTML 4.01 にも XHTML シリーズにも含まれていない要素。できれば使いたくない。
だが、実のところ object
要素による方法があったりする。これはいずれまとまった文章にしたい。検索をかけてみても意外とヒットしなかったりする。
詳細はリリースノートを参照。いつものことながら開発者向けなので、テストの為にのみ使用することが推奨されていることは、注意書きとして。
今、trunk の nightly を人柱を兼ねてわざと常用と同じ頻度で利用している。最近のビルドは安定しているのでハラハラすることなく利用できる。落ちることも、この2週間程はない。それでも細かいところで気になるバグが残存していたり、UI がえらいことになるパターンもある。
また、今日は恒例の Windows 月例アップデート日。IE7 も配布の対象にしっかり含まれていることを、自宅のマシンで確認。私はインストールしない状態を選択。「不安定になりがち」「スタンドアロンの IE6 はレンダリングに影響が出るらしい」などの噂を耳にしていたので見送ったのだ。それに、IE や IE コンポーネント利用のフロントエンドなぞ、とてもじゃないが使う気がおきないし、殆ど使ってもいない。……しかし、どうしても必要に迫られる場合も存在する(そういう最低な企業サイトは今だに大量に存在するのがこの世の世知辛いところ)。理想は遠く、現実は厳しい。
とはいえセキュリティが最優先なので、IE7 にしないとマズい状況が生まれたらその限りではないが。……早くリリースされないかな、IE8。
マイコミジャーナルによると、米 Yahoo! は 米 Microsoft からの買収提案を役員会、経営陣、財務・法務顧問と協議した結果、利益なしであると結論づけたという。つまり、買収提案を蹴る可能性が非常に高くなったということだ。これに対する Microsoft の反応はまだ出ていない模様である。Microsoft の次の一手はどうなるのか、Yahoo! は果たしてその手にどう対応するのかが、次のステップになるのだろう。
気になったので買ってみた。……これは想像以上の出来なのでは。所謂キャラソン集といえるが、妙にしっくりくる歌詞がツボ。音楽云々というより、ネタとして逸品。
個人的には『薔薇の棺』、『主人公』、『デッド・ラインダンス、デス』、『ゴゴゴ・ビューティ』に色々と爆笑。
それにしてもマ太郎(沢城みゆき)凄いなぁ。あの声のままで歌えてる。このトーンの演技は恐らく『うたわれるもの』のアルルゥの系統といえる。知らない人からすれば『ローゼンメイデン』の真紅様と同一とは考え難いだろうが……。そういえば『ギートステイト』のイベントで東氏にぷち子責め(?)にされていた様子を思い出してしまった。色々と興味深いイベントだったな。あれは。
about:mozilla
こと Mozilla 書十一章九節 (11:9) を翻訳してみたえむもじら経由でもじふぉのトピックを知った。英語力ないのでてきとーに。以下原文の引用と訳文。
Mammon slept. And the beast reborn spread over the earth and its numbers grew legion. And they proclaimed the times and sacrificed crops unto the fire, with the cunning of foxes. And they built a new world in their own image as promised by the sacred words, and spoke of the beast with their children. Mammon awoke, and lo! it was naught but a follower.
from The Book of Mozilla, 11:9 (10th Edition)
マンモンは眠った。そして、野獣は大地にわたり再生し、数たるや軍団にまで発展した。彼の者達は狡猾なる狐と共に、時が来たと宣言し、すべての作物を炎にくべ贄とした。そして、彼の者達は聖なる言葉による約束通り、自身の想像せし新世界を築き、子らに野獣について語った。マンモンは目覚め、そして見た! 一人の信者もいない大地を。
Mozilla 書 十一章九節(第十版)
詳細な解説は本サイトの「about:mozilla
勝手に解釈」を参照。旧バージョンの訳文・解説も一応載っけてある。
もじふぉの方を覗いてみると……やはり皆さん翻訳が上手い。私のブツなんか晒すのが恥ずかしくなる。でもまあ、私も無い頭絞って考えたので一応載せる。この後、どうなるんだろうか。
Brief という Firefox 用の Extension がある。所謂フィードリーダだ。そして、有名な Sage によく似ている。特に個人的にはライブブックマークを認識して項目にする点が重要だ。データの保存・管理を Firefox のブックマークに一任し、拡張はより利便性を高める役目のみを受け持つ。シンプルで使い勝手もよい。
Firefox 用には他にも Newsfox や Wizz RSS News Reader などがあるが、これらは独自にデータベースを持ち、フィードの項目はブックマークに依存しない。
Brief も独自のデータベース(SQLite のデータ)ファイルをプロファイル上に生成する。しかし、あくまでもそれは「既に取得した項目を全て保存しておく」目的にのみ利用している。「どの項目を利用するか」はライブブックマークに依存しているのだ。
しかしこの Brief、Sage が未だに Firefox 3 の Beta 2 やら Nightly やらに対応しないものだから代替品として使っているものの、Sage の手軽さにはまだ到達していないようだ。Sage ではサイドバー表示にして上部に項目、下部にヘッドラインを表示させ、ツールチップで本文を一部閲覧する使い方ができる。しかし Brief にはそれがない。ページ単位で開き(サイドバーではない)、右ペインに項目のリストを表示する。はっきり言ってレンダリングの時間がもったいない。また、一括更新をかけると CPU 資源を異常なまでに喰らう。about:config
から隠し設定を用いて更新速度を上げられるとはいえ、Sage には及ばない。うーむ……。他に良いものがないからしぶしぶ使っている感覚というのは、どうにもいただけない。
肝心の Sage はといえば、Firefox が Beta 2 まで出ている(そろそろ Beta 3 が出る)というのにもかかわらず Beta バージョンさえ出ない始末。故に Places になった後の Firefox では使えない。フォーラムには「Brief 使えば?」という感じの書き込みまである始末。勘弁してくれ。
Brief の方はといえば、現在 Stable なバージョン(1.1)では Nightly で利用できない。仕方ないので CVS から Head を落として使っている(CVS Head なら Nightly でも動く)。次に記述するのはチェックアウトする際の例。プロファイルの extension
ディレクトリ内に brief@mozdev.org
を作成し、チェックアウトすると楽。無論、正式版ではないため利用は推奨しない。あくまでも人柱用。
cvs -d :pserver:guest@mozdev.org:/cvs co brief/source
Windows な人は CVS クライアントとして TortoiceCVS が使いやすいかもしれない。
……今度、Sage をチェックアウトして中身見てみようかしらん。結局、Places が大きな壁なんだよなぁ。それさえ乗り越えられればイケそうなんだが……。ううむ。
余談。見出しの元ネタは当然ながら『最後から二番目の真実』(フィリップ・K・ディック 創元 SF 文庫)。新訳になって復刊になったのに、あまり話題にならなかったよーな気もする。サンリオ SF 版も持ってる(こっちが先)。折角なので宣伝してしまえ。
2025年――。
地上では、西部民主圏と太平洋人民圏に分かれて、いつ終るともしれない核戦争が続けられていた。大多数の人々は地下壕に追いたてられ、<レディ>と名づけられたロボット戦士作りの苛酷なノルマを課されていた。地上は放射能汚染によってすでに人類の棲息できる場所ではなかった。地下壕では時おり地上のフイルムが映され、刻々戦争の状況を知らされたが、どちらが優勢ともしれなかった。
しかし、地上にはまったく違った現実があった。核戦争は10年以上前に終結し、両陣営の協調関係のもと、少数のエリートによって支配されていた。地下には、いまもなお戦争が継続していることを偽装するフイルムを流し、間違っても地上に出る気を起こさせないように、厳重な管理システムを敷いていた……。
核戦争後の地球の不思議なまでに美しいイメージ、惜しげもなく繰りだされる SF 的アイデア――ディック・ファン待望の傑作長編。
『最後から二番目の真実』(フィリップ・K・ディック サンリオ SF 文庫)
世界を二分して終わりなくつづく核戦争。地上を汚染する放射能をのがれて人々は無数の巨大な地下塔にひそみ、過酷な生活を送りつつ戦闘用ロボットの生産に終われている。ときおり地上の模様が上映されるが、戦争は帰趨を決する気配もない――だが、これはすべてまやかしだった。戦争は10年以上前に終結しており、少数の特権階級の支配する世界ができあがっていたのだ。新訳決定版。
『最後から二番目の真実』(フィリップ・K・ディック 創元 SF 文庫)
2008年2月13日。……遅すぎるくらいだ。リリースされたのは2006年10月18日(日本語版は2006年11月2日)。もう1年と4箇月ほど前のことである。今や IE8 の話も出ている。この状況は Microsoft 自身、そして日本や韓国などの東アジア地域が生み出した、自業自得といえる環境にあるとも言われている。独自仕様たる ActiveX の普及がその一つであると指摘する人もいる。
IE7 に向けた CSS 実装のノウハウも蓄積されたが、これは喜ぶべきことではない。Gecko、Presto、そして WebKit といったレンダリングエンジンは、多少の差異はあるもののその殆どで共通の指定により意図通りのレンダリングを行える実力を持っているからだ。W3C により勧告された仕様が定める挙動を、どれだけしっかりとレンダリングに反映できるか。全てはそこにある。
IE8 もレンダリングモードスイッチの問題が明らかとなり、賛否両論を巻き起こしている。いつまで「過渡期」は続くのか? それは現時点でリリースされている UA の中で最もレンダリング能力に劣るソフトウェアが、どれだけ Web サイトを制作・保守する側の理想に近づけるかにかかっている。
最早 IE を無視することはできない。だからこそ、Microsoft の責任は重い。WWW というインフラがインターネットという広大な情報網を通じて世界に浸透した現在、IE というソフトウェアを開発し続けることを決断したことは、即ち「責任」をとると言ったに等しい。無論、全ての責任を課そうというのではない。ただ、広大なネットの一端を担う存在に対し、最低限の実装を求めてもよいだろう。「やる」と行動で示した以上、やらなければ自身の首を締める結果になる。営利企業であり、プロプライエタリなソフトウェアを提供しているのだから。
ついに我が家の Wii にも Opera を導入。ちょっとばかし遊んでみた。まずはこのサイトがどう見えているかを確認。
上下に空白が残る設定を入れておくと、ちょいと意図した状態とは違うものになるようだ。スクロールがうまくいっていない。下部が見切れている。これは「設定」→「画面範囲の設定」→「画面上下の余白を表示する」チェックを OFF にすることで改善される。チェック ON がデフォルト設定。このサイトのスタイル「Space」みたいに overflow
によるスクロールがデフォルトだったりすると、意図しない状態になる。一般的なレイアウトなら問題はそう発生しないが……。
ズームもデフォルトでは「ステップズーム」。これは「エリアズーム」の方が個人的には好み。ツールバーの表示方法も「自動」の方が只でさえ狭いビューポートを広く使う上では有用かも。
UA 文字列は現時点での最新版で Opera/9.30 (Nintendo Wii; U; ; 2047-7; ja)
のようだ。9.5 系が無事リリースされた暁には、どの程度の遅れでリリースされるのだろうか。期待は高い。
独自デバイスへの実装としては、かなり快適に使える良質なソフトウェアになっているといえる。Wii リモコンとの親和性も申し分ないし、何より「エリアズーム」が秀逸。リソースの問題があってか MDI になっていない、B ボタンによるオートスクロールの加速度上昇が少々急すぎて使いにくいなどのインタフェイス面での問題はあるにせよ、レンダリングは今のところ文句ないし(当サイトのメニュー押下時効果もきっちり再現できている)、JavaScript の解釈でも別段問題にはぶち当たっていない。
惜しむらくは、カスタマイズ性が犠牲になっている点か。opera:config
は利用できなかったし、デフォルトで設定できる項目も少ない。検索をかけてみたが、デベロッパ向けのオプションも見受けられなかった[1]。しかし特殊なデバイスへの移植という点を考えれば、ある程度の犠牲は致し方ないのだろう。
これからどうなっていくのか。先が楽しみな組み合わせではある。
各ニュースサイトによると、日本時間2月1日、米 Microsoft が Yahoo! に対し買収を提案したと発表した。次のリストは各ニュースサイトの記事リンク群である。
急転直下の大展開。あまりにも唐突なニュースである。つまり、あの MSN と Yahoo! が融合する可能性が出てきたということ。まだ正式決定ではないし、Yahoo! 側も考慮中とのこと。これからの展開に注目が集まるだろう。
もし Yahoo! が買収されたと仮定した場合、気になるのはやはりポータルページがどのようになるかだろう。ポータルは企業の顔。広告収入の要。最もよくアクセスされ、閲覧者に用いられる頻度が最も高いであろう検索フォームを備える。今や様々な標準仕様が策定され、ノウハウもたまり、利用者層も多様化している。Microsoft や Yahoo! ともなれば所謂 Web 標準と呼称されることもある各種技術の実践場として受けとめられる。W3C などの団体に名を連ねている企業として、一部の人間からは「どの程度まで」「何を」実践しているかでイメージを定義づけられる。アクセシビリティ、ユーザビリティといった側面も当然考えなければならない。
一方で、個性の主張も難しい。情報量を上げれば利便性が犠牲になりがちだし、下げれば多様性が犠牲になりがちだ。下手なデザイン(当然、ビジュアルだけでなく文書構造からバックエンドシステム設計まで全てを含む)にすれば単なる模倣に成り果てる。
何にせよ、これからが正念場である。個人的には Microsoft と Yahoo! は資本的関係のないまま、競争してほしいと思う。「選択肢がある」ことは利用者にとってプラスに作用することが多いからだ。個人的な経験でしか話せないが、独占や単一化はろくなことになった試しがない。IE はその象徴であり、権化である。
選択肢が生まれたことで起こった現象は興味深い。「検索」然り、「UA」然り、「プログラミング言語」然り。シンプルなものを美しく感じるのは、その裏に複雑なるものがきちんと存在してバックアップしているからだ。
……これからどうなるのだろう。Yahoo! 側の回答に要注目である。